岩手女子高等学校では「誠の人間の育成」のために、学校生活を通して「心の教育」の充実を図ります。知識を高めるとともに、茶道や礼法などを通して教養を身につけます。
茶道と箏曲を通して「美」と「礼」の体得に努めています。茶道は、あらゆる創意工夫をして客をもてなす文化です。客のために風情ある茶室をしつらえ、道具の取り合わせに趣向をこらし、感性を磨く場となっています。
また、箏曲では古くから日本で親しまれてきた琴の基本を楽しみながら学んでいきます。和楽器の魅力に触れるとともに、集中力と忍耐力を身につけます。
岩手女子高等学校の朝は「朝読書」で始まります。
8:35のチャイムと同時に全校で一斉に始まり、自分の好きな本を自由に読む時間です。わずか10分間ですが、静寂に包まれたひととき。一人一人が自分の世界に浸ることで、集中力を高めます。
8:45、朝読書終了。心が落ち着き、今日一日を「さあ、頑張ろう!」という、意欲が湧きます。
社会へ目を向け視野を広げるため、さまざまな分野において第一線で活躍する、本校に縁の深い方々を招いて、クラスごとに話をお聞きしています。科やコースの特性を踏まえ、「人と人とを繋ぐ」「先人の書簡」「環境保全」「ボランティアと音楽」「郷土史」「看護の心」「福祉の現場」「障害とともに生きる」「岩手の民話」など、多岐にわたるテーマが設定されています。自分がどう生きるかを考える機会になっています。
「総合的な学習の時間」は自ら課題を見つけ、自ら学び考えることで、主体的に判断する能力や資質の育成をねらいとしています。本校では、「自立した女性」を目指して、場に応じて判断し、最も適切な行動をとることができる人間を目指しています。
また、学年毎にテーマを設定し、自尊感情を大切にし、他者を思いやる気持ちを育みます。
平成11年からプランターで花を育てる取り組みをしています。植えられた花々は校舎の周囲を美しく彩っています。5月に苗を植えてから11月までの半年間、各クラスの花委員と花ボランティアが毎日交替で世話をします。生徒はこの活動を通して、命や自然を尊ぶ気持ち、思いやりや協力の大切さを学んでいます。また、花のある景観は、地域の方々にも喜ばれています。
「地域貢献」「被災地支援」「施設訪問」を大きな柱に、地域との交流や、ボランティア活動を通して他者を思いやる心や優しいまなざしを育てます。さまざまな活動は、人のために役に立つ喜びを感じるだけではなく、社会への関心や、主体性、自尊感情も育みます。
地域貢献
被災地支援
施設訪問